Night Blooms, India, インド

夕暮れのインドの庭で、夜の空気を吸い込んでみてください。昼の熱が石の中へとやわらぎ、ジャスミンが花開き、木々ではザクロが熟していきます。Night Bloomsは、芳醇なフローラル・スパイシー・アンバーの香り。温かく、複雑で、空気が輝きはじめるその瞬間を軸に組み立てられています。

リキュールのようなザクロ、レッドベリー、ピンクペッパーが、明るく深く香りを開きます。ジャスミンサンバック、クローブ、プラムがハートを担い、厳かで官能的に。パチュリ、バニラ、シダーウッド、ムスク、サンダルウッドが、深みと長く続く存在感を与えます。熱がやわらぎ、夜の空気が花開く、夕べの庭の香りです。

トップノート: ザクロ、レッドベリー、ピンクペッパー

ミドルノート: ジャスミンサンバック、クローブ、プラム

ベースノート: パチュリ、バニラ、シダーウッド、ムスク、サンダルウッド

夕暮れのインドの、彫刻を施した砂岩のパビリオン。アーチにジャスミンが這い、下の水面にひとつの灯りが映る。

場所

インドにある祖父母の家には、独特の香りがありました。温かく、その家ならではの香りで、子どもの私には名前をつけられなかったものが幾重にも重なっていました。その香りを言葉にしようと、私はそれから何年も費やしてきました。空気にはいつも香りがあり、庭ではいつも何かが咲いていて、そしてそこにはいつも、二人で美しいものを築き上げ、そのことをよくわかっている祖父母の存在がありました。

祖母は聡明な人でした。数学の修士号を持ち、校長を務めたこともあって、心を向けるものすべてに、家にも、同じ緻密さで向き合いました。部屋にはきらめくシャンデリア、精緻に織られた絨毯、確かな知識で選ばれた骨董品が並んでいました。偶然そこにあるものは、何ひとつありませんでした。ただの飾りというものも、何ひとつありませんでした。祖母の美しいものを見る目は、質を見極める目でもあり、祖母にとってその二つは同じものだったのです。

祖母の部屋には鏡台がありました。その引き出しのひとつに香水をしまっていて、その引き出しには独自の香りがありました。温かく、複雑で、中にあるすべての瓶の印象が積み重なった香りです。どの香水も、祖父が選んだものでした。どれもが、香りで綴られた恋文でした。

祖母は真珠を身につけていました。大粒でクリーム色の三連の真珠で、真珠と真珠のあいだの結び目のひとつひとつに、祖母の香水が染み込んでいました。宝石もまた、祖父母のあいだで交わされる愛の言葉でした。真珠も香水も、長い年月をかけて、ひとつひとつ想いを込めて選ばれ、贈られたものです。今でも真珠を見るたびに、すぐに、そしてまるごと、祖母のことを思い出します。

祖父は、人に「本当に自分を見てもらえている」と感じさせる優しさを持っていました。努力して演じる優しさではなく、それがごく自然なあり方である人の、静かで計算のない寛大さです。祖父の手に自分の小さな手を包まれたときの感触を、今も覚えています。指は長く、手は温かくて揺るぎなく、その手を握っていると、この上なく守られていると感じました。サンダルウッドとシダーウッドがこの香りのベースを支えていて、ほかのどのウッドも、これと同じようにそれを包み込むことはできないと感じています。ほの暗く、温かく、わずかに陰りを帯びている。その質感が、Night Bloomsのベースに息づいています。

祖母はバラを育てていました。庭にはマグノリアの木もあって、ほとんど信じがたいほど見事に咲き誇りました。祖母はどちらも丁寧に世話をし、そしておそらく、それらがどう育つべきかについて、かなりの持論を持っていたのだと思います。

食卓では、祖母が果物を切りました。その手つきはとても正確で、そんなことにさえ深い心配りが感じられました。祖母がザクロを切ると、私はその実をひと粒ずつこっそりつまみました。なんにでも色が移り、驚くほどおいしい、小さなルビーのような粒です。

Night Blooms, Indiaのザクロは、その記憶そのものです。まっすぐに、具体的に、まるごと。ザクロが香りの幕を開けるのは、祖母と過ごす時間の幕を開けたのがザクロだったからです。

オイルランプ、ジャスミンの花、古い手紙の束の横、紫と金のシルクの上に置いたNight Blooms, India ディフューザーとキャンドル。

香り

調香:CPL Aromas。

Night Bloomsは、世界最大級で最も高く評価されているフレグランスハウスのひとつ、CPL Aromasの調香師たちとともに生み出しました。私たちが持ち込んだのは、すでによくわかっているもの、骨の髄まで知っている香りでした。そして、それをかたちにする手助けをお願いしたのです。

調香の依頼は、たいていノートから始まります。私たちはひとつの場所から始めました。漠然としたインドではなく、ある特定の家です。そこで心からくつろいでいた子どもが感じとった、ある家族の家の温もりと厳かさ。私たちは部屋のこと、香水の引き出しのこと、庭のこと、食卓のことを話しました。その空気感を伝え、その中にある香りを見つけてほしいとお願いしました。

ザクロが要でした。ザクロが香りの幕を開けるのは、祖母と過ごす時間の幕を開けたのがザクロだったからです。食卓で切られる果実、ひと粒ずつこっそりつまんだ実。レッドベリーとピンクペッパーがそれに寄り添い、ペッパーの明るさが果実を甘くなりすぎないようにしています。ハートにはジャスミンサンバック。寺院と温かな夕べのジャスミンで、芳醇で深く、そのそばにクローブとプラムが並び、厳かさと官能を同時に感じさせる組み合わせになっています。

ベースは、私が最もこだわった部分です。サンダルウッドとシダーウッドがベースを支えていて、ほかのどのウッドも、これと同じようにそれを包み込むことはできないと感じています。パチュリ、バニラ、ムスクが全体をまとめ、温かく、包み込むように、長く香ります。それはあの家そのものの、ほの暗く、わずかに陰りを帯びた温もりです。チーク材と寺院の彫刻、そして美しいものを等しく愛した二人が心を込めて築いた場所の空気。

確かに現れ、そのままとどまる香り。

磁器に描かれた、Kerry Lemonの手描きによるNight Bloomsのイラストのクローズアップ:つがいのセキセイインコ、孔雀、ペイズリー、寺院のシルエット。

イラスト

磁器のイラストはKerry Lemonによる手描きです。

私たちに必要だったのは、記憶を描けるイラストレーターでした。Kerry Lemonは英国で最も尊敬されるイラストレーターのひとりです。今では依頼を引き受けることはめったにありません。この依頼は、断るにはあまりにも惜しいものだったと彼女は言いました。

Night Bloomsの依頼内容は明確でした。どのモチーフにも意味がなければならない。一つひとつの要素が、この家、この記憶に属するものでなければならない。

磁器の上でザクロがぱっくりと割れています。食卓で切られた果実、私がひと粒ずつこっそりつまんだ実です。ジャスミンは、温かな夕べに這いのぼっていったように器を這いのぼり、香りのハートを目に見えるかたちにしています。その間をペイズリーが縫うように続きます。インドの豪華な織物から描き起こしたもので、祖母の香りのする衣装箪笥にしまわれ、ひだの一つひとつに祖母の香水を宿していた、あの布です。

孔雀が羽を広げています。幼い頃、古いクラブの庭で、一羽の孔雀が私の真正面で羽を広げたことがありました。私だけのための披露でした。私は身じろぎもせずに立ち尽くし、あとで落ちた羽を拾って、大切なものをしまう箱に入れておきました。寺院のシルエットも同じ世界のものです。その土地の建築であり、祖父母の部屋にあった彫刻から描き起こされています。

セキセイインコはつがいで、祖父母のために、二人が互いに抱いていた愛のためにそこにいます。献身的で、変わることがなく、離れていてはどこか自分らしくいられない。Kerryがつがいとして描いたのは、私が二人をそう記憶しているからです。その意味で、この器全体がひとつの肖像なのです。

リネンの上に、ピンクのプリント柄コットンポーチと手書きのメモと並べた、タグ付きのNight Blooms, India キャンドル用リフィル。

詰め替えて使い続けるために

Told Londonのキャンドルは、長く手元に置くために作られています。磁器は一生もの。ワックスを使い切ったら、買い替えるのではなく詰め替えるので、器は作り直されることも再び輸送されることもなく、お住まいにとどまります。キャンドルはすべて、天然ソイワックスを使いイングランドで手作業で注いだもの。パッケージはプラスチックフリーで、FSC認証を取得しています。買い替えではなく、リフィルを。

Have You Been Told About India?

夜に咲くよう育てられた庭

タージ・マハルとヤムナー川を隔てて向かい合う月光の庭、メヘターブ・バーグ。そこには、日が暮れてからしか香りを放たないよう選ばれた白い花が植えられました。

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